AFYMF/ 審査員・伴奏者紹介

Simon Smith (サイモン・スミス)

コンクール名誉会長

ロンドンでのデビュー・リサイタル後、タイムズ紙は彼を「ダークなクールさと途方もない説得力を兼ね備えた名手」と称賛し、「音楽を可能な限り豊かに表現し献身的な無私の演奏」と評し、ガーディアン紙は彼を「驚くべき才能」と称賛。その後のロンドンでのリサイタルでのアンコール演奏は、ストラッド誌で「このコンサートをこれほどまでに魅惑的なものにした、独特の切なさと表現力で演奏」と評された。

最近では、クルタークとバルトークのヴァイオリン独奏曲集がストラッド誌で「贅沢で詳細な解釈」と、グラモフォン誌では「思慮深く共感的な演奏」と称賛された。

彼はソリストとして、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ、フィルハーモニア管弦楽団、ロイヤル・リバプール・フィルハーモニックなどのオーケストラと共演している。リサイタルはウィグモア・ホールやパーセル・ルームなどで開催されている。モスクワからウラジオストクまで、ロシア各地でリサイタルや協奏曲の演奏を行い、香港と北京でも協奏曲を演奏。レパートリーはバロックから現代音楽まで幅広く、バッハのヴァイオリン独奏曲全曲を一夜にして演奏することを得意としている。

室内楽にも熱心に取り組み、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ八重奏団のメンバーとして、世界中のコンサートホールや放送で演奏活動を行いました。コダーイとドホナーニのデュオとトリオのCDリリースも手掛ける。

サイモンは20年間、英国の音楽院(バーミンガム王立音楽院、ノーザン王立音楽大学、ロンドンのトリニティ・ラバン音楽院)で教鞭を執り、また長年にわたり、英国王立音楽大学ジュニア部門でヴァイオリン教師および室内楽コーチを務めた。現在は、英国の専門音楽学校の一つであるウェルズ・カテドラル・スクールの弦楽器主任を務めている。

英国各地でのマスタークラスに加え、北京中央音楽院、香港演藝学院、モスクワ、サンクトペテルブルク、カザンの各音楽院、シンガポールの南洋美術学院・芸術学校などを訪問し、指導に当たり、英国、ロシア、ルーマニアの国際コンクールの審査員も務める。

1708年製のロジェリ社製ヴァイオリンを使用し、パリのヴィアダクト・ヴァイオリンのコンサルタントも務める。

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飯田大介

芸術監督 、審査員

バロック・バイオリン、バロック・ビオラ奏者。ヘンデル・コレギウム、Early Music Soiety of Tokyo 芸術監督。香港Die Konzertistenゲスト楽団員。Early Music Society of Taiwan , Early Music Society of Bangkok 芸術監督。日中文化交流協会会員。アジア芸術国際交流委員会長。スカンジナビア・ニッポン ササカワ財団2020年海外派遣助成受賞者(スウェーデン”ルーマン”研究)。
手兵Handel Collegiumを国内・海外公演で成功させるなど手腕を発揮し、東京、香港、台湾などアジアを中心としたバロック音楽啓蒙活動をライフワークに据え活動。2025年にはソルバス・アルメリア国際音楽祭(スペイン)に招聘。
 
高校卒業後渡英、イギリス・ロンドン・ギルドホール音楽院へ進学。バイオリンをゲルハルト・シュミット氏 (ウイーン・フィル)、バロック・バイオリンをオリバー・ウエバー氏(London Handel Players)に師事。優れた両名教師に見出され徐々に頭角を現し古楽へ傾倒、帰国後は桐朋学園大学を経て東京芸術大学古楽科にて更なる研鑽を続けた。

2016年、2017年と香港を代表する学府・香港中文大学より公式招聘を受け”ヘンデル・コレギウム海外公演”を大学Chung Chi College Chapelにて開催、大成功を収めた。香港City Chamber orchestra・ギャリー・ガン氏、香港古楽協会・ティム・ラム氏、香港フィル首席オーボエ・マイケル・ウイルソン氏、香港中文大学アン・ラム氏などと共演。

イギリス拠点のArcangelo芸術監督の英国人ジョナサン・コーエンとは、ヘンデル・メサイアを香港Cammmer Musicus(古楽器アンサンブル)セカンド首席として共演。公演は香港初となる香港人による歴史的奏法による演奏会として注目を集めた。
 
その後、2019年1月香港にて”Arcangelo”メンバーと再びバッハのロ短調ミサで共演。Early Music Society of Hong Kong(香港古楽協会)定期演奏会への客演、香港一の合唱団”Die Konzertisten”と宗教曲をSt.John Cathedralにて共演など交流を重ね厚い信頼関係で結ばれている。
 
2016年12月台湾高雄のバロック・アンサンブルへの客演で定期演奏会に招聘。2017年には台湾高雄市・国立中山大学・音楽学部より招聘されバロック・マスタークラスを開講。また2025年にはタイ王国アサンプション大学音楽学部にてマスタークラスを開催。
 
今までに共演した芸術家らは飯田氏に称賛を送り日本国内ならず国際的にも大きな信頼を寄せられている。現在までに自主公演定期演奏会、定期チャペル演奏会シリーズは累計180回以上を数え多くのファンを魅了してきた。主なレパートリーは、得意なG.F.ヘンデルの器楽曲からH.パーセル、A.コレッリ、A.ヴィヴァルディ、そしてライフワークのヘンデルまでを網羅し聴衆にバロック音楽の魅力を紹介し続けている。

指揮者としてロシアで大きく支持され地元メディアは「心を惹きつけることは疑いなき響き」「強力なリーダーシップ」など評価が高い。ロシア北部アルハンゲリスク州アルハゲリスク室内管弦楽団、南部アストラハン室内管弦楽団とは日本人指揮者初客演公演、スタンディング・オーベーションにて聴衆から大きく支持された。現在はエルミタージュ美術館市立オーケストラに定期的に客演。現在までにサンクトペテルブルク・チャイコフスキー交響楽団、サンクトペテルブルク・ユース・オーケストラと共演。

現在までに各氏に師事。元読売日本交響楽団・首席バイオリン奏者・(故)宮下要氏。Bach Collegium Japan・18世紀オーケストラ奏者・バロック・バイオリニスト若松夏美氏、室内楽・通奏低音などをフォルテピアニスト渡邊順生氏、トラベルソ奏者有田正広氏、バロックチェリスト鈴木秀美氏、オルガニスト鈴木雅明氏より指導を受けた。指揮法をサンクトペテルブルグ国際指揮者マスタークラスにてマリンスキー劇場のアレクサンダー・ポリアニチコ氏、元武蔵野音大指揮科教授・(故)甲斐正雄氏に師事。

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高島真子

審査員

福岡市出身。5歳より故末永博子女史に師事。武蔵野音大を経て渡仏、故アリ-ヌ・ヴァン・バレンツェンに2年間師事。帰国後、福岡音楽学院にて非常勤講師を務め、また九州山口ピアノコンクール審査委員を務める。1998年より現在まで毎月一回若手演奏家を中心のコンサートMorning Concert & Talkを主宰。 20周年記念公演や元桐朋学園大学院教授岩崎淑アンサンブルセミナー20周年記念公演(室内楽)を2019年あいれふホールにて開催。岩崎淑ミュージック・イン・スタイル福岡公演(2013~2017)のマネージメントを行う。 2011年より隔年開催の大賀薬局クリスマスコンサート(地元演奏家と九州交響楽団)を初回よりプロデュース(現在に至る)。1999年より毎年12月に日航ホテルチャペルプリエールにて、子供のためのクリスマスコンサートを開催。ピアノ指導やコンサート企画を続ける。これまでに上記ほか柴田朋子、安井耕一の各氏に師事。

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折原季枝

ピアノ伴奏者

4歳よりピアノを始める。桐朋学園大学音楽学部を卒業。第66回全日本学生音楽コンクール北九州大会中学の部3位。第67回全日本学生音楽コンクール北九州大会高校の部3位。第17回全日本アールンピアノコンペティション全国大会大学生部門2位。2022年 日本ショパン協会九州支部第20回推薦演奏会、第12回桐朋学園音楽部門同窓会九州支部主催コンサート『桐朋の新しい風』に出演。現在は福岡を拠点に演奏活動、後進の育成にあたっている。また、伴奏ピアニストやバレエピアニストとしても活動の場を広げている。これまでに吉田あかね、岡本美智子の各氏に師事。

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